← 前のページ
ページ 141 / 156
次のページ →
翻刻
おほゆらんなとものこり【注①】しぬへう【注②】おほえ給ふあけ
ぬれは人のみきかんもわか〳〵しきをかきりとのたま
ひはては さ(まイ)て心みんかしこなる人〳〵もらうたけに
こひきこ え(ゆ)【左に「ヒ」と傍記】めりしをえりのこし給へるやうあらんと
はみなからおもひすてかたきをともかくももてなし
侍なんとおとしきこえ給へはす る(かイ)〳〵しき【注③】御心に
てこのきんたちをさへやしらぬ所にゐてわたし給
とあやうしひめきみを いさ(いさ)給へかし見たてまつ
りにかくまいりくる事もはしたなけれはつね
にもえまいりこしかしこにも人〳〵のらうたき
【注① ものごり(物懲り)=物事に失敗してこりごりすること。】
【注② べう=「べし」の連用形「べく」の音便形。】
【注③ すがすがしき=すっきりしている。】