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わか心と【ママ】あはれとおもひものなけかしきかたさまの
事をいかにととふ人はむつましうあはれにこそおほ
ゆれおほ宮のうせ給へりしをいとかなしとおもひ
しにちしのおとゝ【致仕の大臣】のさしも思ひ給へらすことはり
の世のわかれにおほやけ【公】しきさほう【作法】はかりのことを
けうし【注①】給しにつらく心つきなかりしに【注②】六条院の
中〳〵ねんころにのちの御事をもいとなみ給し
かわか方さまといふ中にもうれしう見たてま【左に「ヒ」と傍記】
まつりしそのおりにこ【故】衛門のかみをはとりわ
きて思つきにしそかし人からのいたうしつまりて
【注① 孝ず(きょうず)=親や近しい者のために供養をする。】
【注② 不愉快であったが。】