翻刻
【右】
入(い)れて微(すこし)の火(ひ)の上(うへ)に置(お)きまたは二十/倍(ばい)の蒸餾水(じようりうすゐ)を和(ま)
ぜたる石炭酸水(せきたんさんすゐ)を布片(ぬのぎれ)に蘸(ひた)し室(へや)の内(うち)に懸(か)け置(お)きて氣(き)
を蒸發(たゝ)す
〇亞硫酸瓦斯(ありうさんぐわす) 硫黄(ゆわう)三百/匁(め)を八/畳敷(でふじき)の室(へや)に使(つか)ふ割(わり)にて
それを二(ふた)つ三(み)つの火鉢(ひばち)に分配(ぶんばい)し炭火(すみび)を點(つ)けて徐々(そろ〳〵)燃(も)
やす
消毒(とくけし)の方法(しかた)やそれに使(つか)ふ藥劑(くすり)は何(いづ)れの土地(とち)にても衛生(ゑいせい)
の事(こと)を擔當(うけあた)るゝ職(やく)のものが心得(こゝろえ)て居(ゐ)られそれ〳〵世話(せわ)
もあるべけど茲(こゝ)に一通(ひとゝほ)り述(の)べ置(お)くなり
發疹窒扶斯豫防(はつしんちふすふせぎかた)の訓終(をしへをはり)
【左】
明治十四年六月十六日出版御届 同月出版
千葉縣平民
述者兼出版人 押 田 俊 三
本所區龜澤町
定價二銭
東京馬喰町二町目
書舗 島 村 利 助
同南傳馬町二町目
賣捌所 同 穴 山 篤 太 郎
同本所緑町四丁目
活版所 好 文 堂