Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション3

. Japonais 180-181 - 翻刻

. Japonais 180-181 - ページ 42

ページ: 42

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事(こと)多(おほ)く。故(かるがゆへ)に大小名(だいせうめう)はもとより。天下(てんか)の人民(じんみん)密(ひそか)に恨(うら)み憤(いきどふ)らざるはなく。然(しか)れ ども将軍(しやうぐん)の御外祖(ごぐわいそ)たるを憚(はゞか)り。誰(たれ)か其(その)非(ひ)を訴(うつた)ふる者(もの)なし。かゝる折(をり)から 今般(こたび)御譲補分(ごしやうほわけ)の御沙汰(ごさた)にて。西国(さいこく)三十三ヶ/国(こく)を。千寿君(せんじゆきみ)へ附(ふ)し給はゝ。君(きみ) 百年(ひやくねん)の御後(おんのち)に。自然(しぜん)争(あらそ)ひ東西(とうさい)に発(おこ)らば。一幡君(いちまんぎみ)の御身(おんみ)のため甚(はなはだ)よろしからず 希(こひねがは)くは臣(しん)能員(よしかず)に。北条(ほうでう)の一類(いちるい)追討(つひとう)の。御内命(ごないめい)を下(くだ)し置(おか)れなば。一挙(いつきよ)に 北条(ほうてう)氏族(しぞく)を誅(ちう)して。君意(くんい)を安(やす)んじ。且(かつ)一幡君(いちまんぎみ)の後栄(こうゑい)。万々歳(ばん〳〵ぜい)の計(はかりこと)ならん と。老実(らうじつ)を面(おもて)に飾(かざり)て言上(ごんじやう)せしかば。元(もと)より浅慮(せんりよ)の大将(たいしやう)といひ。ことに病苦(びやうく)の疲(ひ) 労(らう)にて。心神(しん〴〵)恍惚(くわうこつ)たる折(をり)なれば能員(よしかず)が偽奏(きさう)を信(まこと)として。汝(なんぢ)宜(よろ)しく思慮(しりよ)を めぐらし。一幡(いちまん)が後栄(こうゑい)を量(はか)るべしと宣(のたま)ふ。能員(よしかず)心中(しんちう)に笑(えみ)を含(ふく)み。何気(なにげ)なき 体(てい)にて。退出(たいしゆつ)なし。一族郎等(いちぞくらうとう)をあつめて。密(ひそか)に君(きみ)の命(めい)なりと号(ごう)し。其(その)謀略(はうりやく) を調練(てうれん)せり。扨(さて)も尼御台政子(あまみだいまさこ)の前(まへ)は。元来(もとより)暁(さと)き天禀(おんみ)といひ。こと更(さら)頼家卿(よりいへけう)。 危急(ききう)の折(をり)からなれば。人心(じん〳〵)更(さら)に計(はかり)がたく思召(おほしめし)。昼夜(ちうや)密(ひそか)に心(こゝろ)をくばり給ふ処(ところ)