翻刻
琉球藩史 卷之二 宝玲文庫
小林居敬編次
靑江 秀刪補
米本少藏校正
尚圓王
尚圓王名ハ思德金、金丸ト號ス應永二十二年乙未生《割書:ル》
父《割書:ハ》尚稷本姓ハ源。義本ノ裔ナリ惠平屋島ノ里正トナ
リ瑞雲ヲ娶テ金丸ヲ生ム金丸生レテ足底ニ痣アリ
其色黄金ノ如シ泊村《割書:ノ》人大安里相《割書:シ》テ曰《割書:ク》必ス貴
【左頁上部】
王金丸按司添
未續王仁子ト
號ス踐祚ノ次
月ニ神アリ此
號ヲ進ム生レ
テ容貌威厳粛
然トシテ王者
ノ相アリ父ヲ
輔ケテ耕ヲ為《割書:シ》
䏻ク其徳ヲ宣
フト云
現代語訳
## 琉球藩史 巻之二 宝玲文庫
編次:小林居敬
刪補:青江 秀
校正:米本少蔵
### 尚圓王
尚圓王の名は思徳金、また金丸とも号す。応永二十二年乙未(1415年)に生まれる。
父は尚稷といい、本姓は源氏。義本の末裔である。恵平屋島の里正(村長)となり、瑞雲を娶って金丸を生んだ。金丸は生まれつき足の裏にあざがあり、その色は黄金のようであった。泊村の人・大安里がこれを観相して言うには、「必ずや貴き
【左頁上部】
王となるべし」と。金丸は按司添(アジウシ)、未続王仁子(ミゾクオウニシ)と号す。践祚(即位)の翌月に神託があり、この号を奉った。生まれながらにして容貌は威厳があり、粛然として王者の相があった。父を助けて農耕に励み、よくその徳を広めたという。