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【右ページ上段】くわいじやう【回状】にてなかまの
ものよりやいそうだんを
はしめきつねたぬき
てうめんをくりてみれは
金平がしふん【時分】は大きな
めにあいちかごろはそのくろう【近頃はその苦労】
せぬとおもへばはこねからうちの【箱根から内の】
つうじんにはおとりわけはなく【通人には劣りわけはなく】
ばけものはしろうとか【化物は素人が】
上ずにて三十はふりそで
四十はしまだころもを
ぬいていしやとみせ【衣を脱いで医者と見せ】
女がたかおくがたと【女形が奥方となり】
なりかたきやくが【敵役が】
しうたん【愁嘆】いろ
おとこが【色男が】
はんどう【半道=道化まじりの役】
そういろが【添う色が(彼氏)が?】【総色が?】
くろとなり【玄人(娼妓)となり?】【黒となり?】
がまくちて【蒲朽ちて蛍】
ほたるでんそ
けしてうづら【田鼠化して鶉】
おさだまりに
ばけては
いけぬいづれも
ちえをおん
だしなされい
【9行目〜22行目までは、化けるのは妖怪よりも素人(人間)のほうが上手という例をあげている。】
【右ページ下段】
おうこぞう
めは【大小僧めは】もうかへり
そうなものだ
どこへやつてもみちくさで
らちがあかぬ
【大小僧は前のコマに出てきた頭の大きな小僧のこと】
てうめんをくりてみれば
どつとおちのきたばけ
ようもなしとかく女で
なければいけぬきつねどの
大ふりそででなごりきやう
げん【名残狂言】といふあたりをとり給へ
【左ページ上段、大首の台詞】
おうぜいの
そうだんには
わつちが
あたまは
じやまに
なりやすから
かへり
やせうか
【左ページ下段、狸の台詞】
なるほど
どうも
おもしろい
しゆこうも
みへぬの