翻刻
【右丁】
糸と云此馬糸へ竪糸を一目つゝ引貫き上の首へつな
ぎ付る也右馬の懸方左の如し此首の上に竜頭
と云壺あり凡二寸程の壺也此糸へ通糸を附る花楼
の鳥居の下の紋軸へ結附此通糸へ紋形を移し是
を引時に其さかひさかひ横に貫糸を横経糸と云
さかさ竹と云に壺を付結ふなり此にて花紋顕れ出
るなり
一通糸は百二十或は百三十位迄百七八十乃至三百
位あり通糸数増せは花紋大きく成り減すれは細く
成る又八十位の通糸もあり又屏風形に懸れは通
糸数少くしてよし雨降足にかまだ竹を仕懸る
時は通糸数を多く懸る
【左丁】
【挿絵】
屏風形懸方 雨降足懸方 二側 一側八分立
一馬掛より下りし糸のわなの上へ竪糸を引通なり筬
一目へ四ッ入なれは糸筋からみともに五本あるなり
内からみ糸一筋を除き残る上糸下糸四本を一
同にわなの上へ引通也此わなの数は筬よみ数程
有之なり但筬三十よみあればわなの数千二百ある也