翻刻
【右丁】
【文字無】
【左丁】
機織彙編巻之三
機(はた)口伝
一/夫(それ)機を織る手前は巳【注①】を正(たゝしく)し腰懸(こしかけ)板に腰を打
懸る事は馬を馭(の)るが如く我心を臍下(さいか)丹田に心
を治め耳目手足は巳【注①】が気に預け無心にして有
心が如し孟子曰志 ̄は気 ̄の之帥 ̄なり也気 ̄ノ体之/充(みつる)也夫志 ̄は至
焉気次焉故曰持_二其ー志_一無_レ暴_二其気【注②】此意を以て工夫
して織べし蹈竹は剣術のさそくの如く其働く
処に体を戴(いたゞき)【注③】て体と足の不離(はなれず)して心気力一同に
業を働すべきなり杼(ひ)を投る事は矢を放して飛
すか如く放れ素直なれば其矢百発百中無疑が
如く手之内之離大事なり杼を取る手は居合を
抜がごとく竪糸にあたらさる様に素直に抜べ
【注① 「己」を「巳」で書いている】
【注② 一点脱ヵ。NDLの翻刻文は返り点「一」があり】
【注③ 「戴(いたゞき)」は「載(のせ)」の誤ヵ。NDLの翻刻文は「戴」に「載」の傍記あり。】