翻刻!料理本の世界

コレクション: コレクション 1

新編異国料理 - 翻刻

新編異国料理 - ページ 3

ページ: 3

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人(ひと)生(しやう)じゝ事 衣食住(いしよくぢゆう)の三つは 暫時(しばらく)も離(はな)るべからず就中(なかんづく)食(しよく)は 元気(げんき)を養(やしな)ふ大本(たいほん)なり故(ゆへ)に 山海陸(さんかいりく)を三宝(さんぼう)といふ 吾国(わがくに)には菜羹(さいかん)に魚鳥(ぎよちやう)を和(くわ)して 五々三七五三【?】の献立(こんだて)なつて尊卑(そんひ) の礼(れい)を定(さだ)め漢(もろこし)にも竜胆鳳(りうたんほう) 髄(ずい)をあつものにして酒池肉(しゆちにく) 林(りん)の譬(たとへ)あり然(しか)りといへど実地(ぢつち) をふまざれば其(その)真(まこと)を知(し)る事 なし爰(こゝ)に或(あるひと)異方(いはう)料理(れうり)製法(せいほう)の 書(しよ)を蔵(ざう)して所持(しよぢ)する者あり予 ひそかに是(これ)を見るに一 珍(ちん) 物(ぶつ)にして万里(ばんり)のことくに 常(ぢやう) 住(ぢゆう)の美食(びしよく)爰(こゝ)に並(なら)べて見(み)るが 如し嗚呼(ああ)此書(このしょ)や埋木(むもれぎ)となつて 朽(くち)んよりは桜木(さくらぎ)に花(はな)を咲(さか)せ 一見(いつけん)よりは万見(ばんけん)こそあらま ほしくと此(この)小冊(しやうさつ)とはなしぬ      又玄斎南可述