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翻刻
【中央下資料のみ翻刻。他資料は別ページにて翻刻対象】
流行 一口文句なぞ〳〵
【上段】
こんどの地しんとかけて
○おいらんのいきしとゝく
心は〽はりにおさるゝ
よし原のさわぎとかけて
○いろ男の日本一ととく
心は〽をんなころし
たをれかゝつた家(いへ)とかけて
○としよりのいろごととく
心は〽かとぐちでおじぎ
十月二日の夜とかけて
○見(み)にくひかねをとつたと
とく心は〽やけでたをれる
かへにうづまつた人とかけて
○ふるどうぐやの目きゝと
とく心は〽ほりだしがたくさん
三十七ケ所の出火(しゆつくわ)とかけて
○あめふりの空(そら)とゝく
心は〽とびかでない
ゆつ【り?】しづまつたぢしんとかけて
○夕(ゆふ)がたのともしびとゝく
心は〽もふあんどう
【下段】
地しんよけのことばとかけて
○三河の月まちととく
心は〽まんざいらく
おすくひ小屋(こや)とかけて
○大きな馬やととく
心は〽びん〳〵がつめかける
なまづの大あれとかけて
○しまやのさはぎととく
心は〽どぞうが昃【?】きはやおけざんよ
人〴〵の心がけとかけて
○百性(ひやくせう)の門(もん)訴(そ)ととく
心は〽みのやうじん
このごろの七つやとかけて
○小町(こまち)のまたぐらと
とく心は〽一かう通用(つうよう)がない
浅草の五重(ごぢう)のとうと
かけて○福(ふ )ろく寿(しゆ)の
おしぎととく
心は〽あたまがまがる
これからの世(よ)の中と
かけて
○画(え)にかいたぢしんと
とく心は〽うごきや【見ゑ? ァし? 】ねへ