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コレクション: 春画資料

BnF. Département des manuscrits. Japonais 217 (2) - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 217 (2) - ページ 10

ページ: 10

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【右丁】 /夜(よ)もすがら/月(つき)を/詠(なが)めんと/友(とも)だち/一両輩(いちりやうはい)うちかたらひしが/皆々急(みな〳〵きう)にさりがたき/用(よう) /出来残念(いできざんねん)ながら/参(まい)りがたきよしの/断(ことはり)さればとて/思(おも)ひ/立(たち)し/事止(ことやみ)なんも/口(くち)おしとて ひとり/支度(したく)とゝのへ/立出(たちいで)けるが/漸(やうやく)にて/武(む)さしのに/付彼(つきかの)しるべの/方(かた)に/至(いた)りけるに 「イヤ/是(これ)ははやお/江戸(えど)の/旦那何(だんななに)として/爰(こゝ)な/辺鄙(へんぴ)へはござられしぞ/何(なに)はともあれ よくこその/御出今夜(おいでこよひ)は/大(おほ)かた/此辺(このあたり)へおとまりならんが/外々(ほか〳〵)へ/行(ゆか)んよりむさくとも /此方(こち)へお/泊夜(とまりよ)とゝもお/咄(はな)し申さんト/田舎(いなか)とて/取繕(つりつくろ)いぬたのもしき/挨拶(あいさつ)「/御心切忝(ごしんせつかたしけ) なし/有様(ありやう)は/此方(こなた)を/頼今夜此所(たのみこよひこゝ)の/月(つき)を/見(み)んとわざ〳〵/参(まい)りしなりトいふに「 /月(つき)はどこで/見(み)ても/同(おな)じ月ぢやにさて〳〵/物好(ものずき)な/事(こと)しかしお/月(つき)どのへそなへる/芋(いも) 【左丁】 /団子(だんご)、いもは/畠(はたけ)から/今堀立栗柿(いまほりたてくりかき)は/背戸(せど)の/口(くち)になつているをもぎつたばかり、ほた 〳〵ト/甘露(かんろ)の/垂(たる)のは/是(これ)ばつかりはお/江戸(ゑど)にない/馳走(ちそう)でござる/又団子(まただんご)は/嚊(かゝ)が/自(じ) /慢(まん)の/突抜(つきぬき)、イヤわしがいふ/事(こと)ばかり、コレかゝよ/此(この)お/人(ひと)はおらがお/江戸(ゑど)へ/行度(ゆくたび)に いつでもゑらくお/世話(せわ)になる/旦那(だんな)ぢやおちかづきになつてお/礼(れい)申てくれト /引合(ひきあい)せる/嚊(かゝ)を/見(み)れば/髪(かみ)はぐる〳〵/巻(まき)にしてぼう〳〵/取(とり)かぶり/衣類(いるい)は/手(て) /機嶋(おりじま)の/洗(あら)ひざらし/肩(かた)と/膝(ひざ)に/継(つぎ)のあたつた/袷(あわせ)のやうな/単物(ひとへもの)まだおひくちぬ /身のさすがに/身(み)に/垢(あか)つけぬ/身(み)だしなみはかんしん/手足(てあし)はあら/仕事(しごと)にあら びたれど/目鼻立(めはなだち)しやんとして/中(なか)〳〵/見所(みどころ)ある/代呂物色(しろものいろ)は/浅黒(あさぐろ)けれども