← 前のページ
ページ 15 / 111
次のページ →
翻刻
【書込み】
《割書:おなし心を貫之 あし曳の山下水はゆきかよひことのねにさへなかるへらなり|》
《割書:其夜貫之|所持ノ筝ヲ》
《割書:深養父カヒキ|タルコトニヤ》
《割書:兼輔朝臣ハ|時ノ貴人ナリ》
《割書:彼亭ニテノコト|ニヤカタ〳〵貫之》
《割書:カ筝ト云コト覚|束ナシ》
千歳神秀 一成調崇 ̄シ 綿蛮樹鳥 啾喞叢虫
幽鬼共 ̄ニ泣 嫠婦更恫 ̄ム 乱有_二余響_一 音入_二 無究_一 【嫠婦リフ 寡婦】
延統梁上 潜鳴澗中 高山森簫 流水玲瓏
大配六礼 此宣八風 性情倫理 倶与和融
正徳三年癸巳五月望日 中大夫丹直邦謹識
埴生涼風抄記 《割書:田中ノ家後著 山崎ノ柴(フ?シ?)足校|》
或年三伏のあつさ甚しく流るゝ汗漿をなすしかるに多藝山の峰俄に
かきくもり音すさましく夕立けるか頓て家俊か住里近く聞ゆる雨の
あしに先たち一人の男ぬれしものをと息もつきあへす軒端に彳【たたずみ】ける
か茶一ツたびてんやと内に入をみれは其形腲胺と肥ふとり色黒き
山伏のことき人也大袖の帷子を着し早縄とおほしきを腰にし銅
【書込み】
《割書:頭当すへて|片カナ成ハ》
《割書:柴足か注|す処と云〻》
《割書:多藝山ハ|今の多度》
《割書:山也|》
作りの刀を■たへ折ふし雨も止さりける程に台所にあかり爰かしこの物語
なとしける《割書:中略|》彼男曰養老の滝は是より程近く候へは定てかしこの縁
起なと御存有へし承度といふにも家歳覚えたる通を語ける抑養老
の滝は人皇廿二代雄略帝の御宇かしこに源丞内といふ民有しか老
たる母をもたりける母常に酒をこのめり家貧しく朝四暮三の例も
幽也けれと母に孝をなし夙に起て山に入薪をとりて市に鬻く価
酒に代て母を養ふ源丞内一時所の役儀によりて上京す家を出
る時其妻に云ていはく吾に代りて孝を尽せと妻諾して留寺の
うち仮にも疎かにせさりける一夕夢みらく一人の老翁告て云山の
奥に滝有又出る泉もあり是老母にあたふ仙湯也是を飲まは
身わかやき千年を経んと也翌日柴をおひ山を出るに巌の下
【書込み】
《割書:乗邨云養老|ノコトハ飛騨高山》
《割書:田中大秀か著|せる養老美》
《割書:泉弁といへるもの|にくはし大夫?沢氏》
《割書:瑛斎子にあり追而|うつさ■■哉》