翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

鶯宿雑記. 巻263-264 - 翻刻

鶯宿雑記. 巻263-264 - ページ 40

ページ: 40

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   寝覚擣衣     伊勢大輔  風の音におとろかれてや吾妹子か寝覚の里に衣うつらん    藤川春靄     権中納言定家    たのめこし関の藤川春きてもふかき霞に下むせひつゝ    青野郭公     藤原為尹朝臣   伊吹山さしも待へるほとゝきす青野か原をやすく過ぬる    赤坂躑躅     大納言為相  外山なる花はさなから赤坂の名をあらはして咲つゝし哉    養老飛泉     大伴東人  いにしへゆ人のいひ来る老ひとのわかゆてふ水そ名におふ瀧の瀬    岩田尾花     藤原伊家朝臣  今はしも移?に出ぬらん東路の岩田のをのゝしのゝをすゝき 又  江口鵜飼     後成恩寺入道前関白太政大臣  うかひ舟夜をちきれは是も又いへは江口の遊ひ也けり    月吉冬月     茂明朝臣  くもりなき豊のあかりに空はれて光をそふる月よしの里    稲葉松雪     権中納言定家  きのふかも稲の田面に露置し稲葉の山も松のしら雪    方山(ヒトノヤマ)駒鈴     衣笠内大臣  旅人の山路へわふる夕旁?にうまやの鈴の音ひゝく也    粟手杜蝉     康光朝臣    侘はつる身はうつせみのおのれのみあはての森に音をや鳴らん