翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

鶯宿雑記. 巻263-264 - 翻刻

鶯宿雑記. 巻263-264 - ページ 52

ページ: 52

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  右居宅不残取毀ニ相成十組問屋へ被下ニ相成候茂十郎は急而  三田の豊田より養子いたし夜〻三田へ道具等運ひ侯由其  身は下屋敷ニ慎居候趣右ニ付町家ニては目出度〳〵と申候て  歓ニ歩行酒肴を買候而祝ひ候由且又御沙汰御坐候而伊勢町  トタン会所王子会所新宿会所なかいもゆり?し会所三橋へ  会所不残取払ニ相成ル三橋も 公儀普請ニ相成候由風聞ニ御座候  及御聞ニも御座候哉杦本は元来甲州の土民ニて十八才ニて母之金子  を壱?歩盜取江戸へ出日本橋飛脚宿大坂屋茂兵衛と申者  かたへ致奉公遂ニ主人ニ相成三橋之渡銭を止メ海舟之運上  を取前受?侯諸会所を立 上之御益を立【取?】并地代等夥敷私  欲を働御役人様方を味方ニ引付取入り候間誰有て咎之人  なく遂ニ町年寄格ニ相成申候当時五十才位之男之由近来之奢  夥敷事之由全く今度は榊原様之御年ゟ御吟味有之候由尤  追而御礼有之由被仰渡候由榊原様御取計ニて成程と存候事は  去〻月筋違御門外大災候節町火消共喧嘩いたし候て人死  も有之候処近頃之流行之通御町へ金子を遣ひ内済取計ニ懸り  し処榊原様決而御承引不被成幾重ニも御大法通ニ裁断  致し遣す間申出口と被仰渡候由表向御取計ニては下手人島流  等ニて大迷惑ニ付町役人幾重ニも内済相願侯処今以御承引  不被成候由且又御沙汰ニ此後迚も出火之節等存分ニ致喧嘩  候様尤其節〻大法通り裁許いたし遣すと御意被成候処  流石鬼之如き悪党共も御一言ニ大ニ弱り申候由是迄御勘 【右頁朱筆】 《割書: 引せてもらい鯛〇半分かこへも馬鹿げ樽御【〇?】仕法往してもらい鯛〇町人一統こまり樽御冥加やめてもらい鯛|〇籾蔵御預被成| たる大【石?】橋たゝん| てもらい鯛|〇仁義の道を弁へ樽| 老中出して貰鯛| 一説ニ|   此老中は隠居|   を出してもらひ鯛|〽西丸御普請被成|       樽| 費を下へ|    もらい|       鯛| 国替被 仰付樽| 松前戻して納鯛|  米安むたいカ| いつまてむだな御| 御はり紙なま中| のひて物おもひ| たとへくはずに| 勤るとても誠| と諸色の不釣| 合アヽなんとせし至■とても金かさす上てはさはくか■生さはさりなからくれる色なき御風情やかてかすとて》  【左頁朱筆】 《割書: たますぞへ悪キ肥田ても死ねかしく|》 《割書: 外ノ事なから| 此度阿蘭陀より象献上仕度長崎迄入舟いたし候処 公義より御断ニて御受不被成候ニ付| ヲイランダ共ゟ| 新象をわたしけれはかく申侍る| 応永は初会享| 保は裏なれと| 三会目にはあけ| ぬ新象》 《割書:  樽屋杦本ノ歌| 米安に植?樽ものは二つあり からいうき世にとんだ用金| 楠のむかし抱しな?き男 なかを■は今の杦本| 切割之肥田の| 工ミ【匠】にまさりたる金出す智恵か■まり杦本| 愚老中馬鹿| 年よりと肥田いふも分ニ過たる御用金より| 肥田るくもないか| うへにも金好み樽ことしらて腹に杦本|真田様御家来| 直な世に肥田の工かまかりかね無理に取たる杉のまかりき| 金銀を残らす| 王にとられけり飛車角行成て町はふけいき或人此内ニ香車なき■と人の尋けれは香車(ヤリ)は杦本樽やを突鑓と言へける》 【肥田る-ひだるし】