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翻刻
鶯宿雑記巻二百六十四草稿
宇佐問答上 熊沢了海
和歌のとしはかりにてよし有けなる武士の宇佐の御社に詣ける
か何事もあらは手柄をして高名人に越むと思へるけしき也
爰に齢五十余に見えたる社家一人忽然として来れり武士
に向て云けるは心つくしに何を祈給ふそ今は神も此地にはおは
しまさぬ也それをいかにと申に日本は天神七代地神五代より
人皇万〻歳に至る迄天の神の皇胤たかはせ給ふましき国
なりもろこし人も古は君子国と名付たり大明の外に文字の
通ふ国は日本三韓琉球の三国のみ也其中にも日本を勝レ
たりとす文字の通する人には神あり通せぬ国には神なし絵に