翻刻
【右丁】
一種 こうりんくわ
信州(しんしう)和田峠(わたとうけ)草津(くさつ)等(とう)にあり春月(はる)宿(ふる)
根(ね)より生(せう)す狗舌草(くせつさう)に似(に)て毛茸(け)なく
根上(こんしやう)微(すこし)紫色(むらさきいろ)葉(は)闊(ひろ)し夏月(なつ)花(はな)あり
単弁(ひとへ)紅黄色(かはいろ)形(かたち)橐吾(たくこ)《割書:つは|ふき》に似(に)たり
【左丁】
馬鞭草(はへんさう) くまつゝら《割書:和名|鈔》
海辺(かいへん)#1原野(けんや)に多し春 宿根(ふるね)より生(せう)す葉(は)は茺(しう)
蔚(い)《割書:めは|しき》の梢(こすへ)の葉に似て五尖(いつとかり)或(あるい)は《振り仮名:三尖り|みとかり》あり
方茎(はうけい)対生(たいせい)し夏月(なつ)穂(ほ)をなし小(ちいさき)紫(むらさき)の花(はな)を開(ひら)く
穂(ほ)の形 竜芽草(りうけさう)《割書:きんら|つひき》#2に似たり又 白花(はくくは)もあり
#3馬鞭草