翻刻
【右丁】
狼牙(らうけ)
【左丁】
䕡茹(りぢよ)#1 ヱウホルビヤ《割書:荷|蘭》
処々(しよ〳〵)薬圃(やくほ)に栽(う)ゆ正二月 宿根(ふるね)より生す高(たか)さ二尺 許(はかり)葉(は)は水楊(かはやなき)に似(に)て軟(やわら)かに又 大(たい)
戟(けき)《割書:たかとう|たい》に似(に)て長大(てうたい)円茎(まるきくき)緑色(みとりいろ)葉(は)は密(みつ)につく梢(こすへ)の葉(は)の間(あいた)より小枝(こゑた)を分(わか)ち各(おの〳〵)
小き葉(は)をつく頂(いたゝき)に三四葉 対生(たいせい)し四葉の小き紅黄色(かはいろ)の花(はな)ありて後(のち)実(み)を結(むす)ふ
殻(こく)中三ッの隔(へたて)あり大戟(たいけき)の実(み)に似(に)て稍(やゝ)大に皮(かは)に疙瘩(いほ)あり根(ね)は蘿蔔(たいこん)に似(に)て
短(みしか)く皮(かは)黄黒色(うすくろくろ)#2肉(にく)黄色(きいろ)葉(は)根(ね)ともに白汁(しる)ありこれ漆頭䕡茹(しつとうりよしよ)なり此物(このもの)享(けう)
保(ほ)年中に狼毒(ろうとく)と名(な)つけ渡(わた)る狼毒(ろうとく)にあらす
#3䕡茹