翻刻
【右丁】
続随子(ぞくずいし)#1
【左丁】
狼菪(らうとう) をにしるぐさ《割書:延喜|式》 おほみつくさ《割書:和名|鈔》
ほめきくさ《割書:大|和》 はしりどころ《割書:肥後 根(ね)の形(かたち)ところに|似たるゆへ誤(あやまつ)て食(くらへ)は毒(とく)に》
《割書:あたりて走(はし)りて止(やま)す|故に名(な)つく》
武州 大岳(おほたけ)#2山中 及(およ)ひ木曽(きそ)山中大和国 宇田郡(うたこほり)山中 肥後(ひこ)勢(せい)州 等(とう)の深山(みやま)にあり正二月
宿根より生(せう)す苗(なへ)商陸(しやうりく)に似(に)て深紫色(こきむらさきいろ)長(てう)すれは緑色(みとりいろ)岐(また)の間(あいた)に花(はな)を開(ひら)く外(そと)紫(むらさき)にて
内 淡黄色(うすきいろ)形(かたち)烟草(たはこ)#3又 桔梗(きゝやう)の如(こと)し故(ゆへ)に七ッ桔梗(きゝやう)ともいふ後(のち)実(み)を結(むす)ふ形(かたち)竜葵(りうき)#4
《割書:うしほ|うつき》に似(に)て大に緑色(みとりいろ)花(はな)実(み)皆(みな)下垂(けすい)す根(ね)も商陸(しやうりく)に似(に)て節(ふし)多(おほ)く黄色(きいろ)なり用薬(やうやく)
須知(すうち)に中風麻木(ちうふうまほく)又 打身(うちみ)に用(もち)ゆと云 近頃(ちかころ)蘭方(らんほう)にて眼(め)を療(れう)するに先(まつ)此根(このね)を傅(つく)
麻薬(まやく)にして後(のち)治療(しれう)すと云 水莨菪(すいろうとう)は毛莨(もうこん)なり
#5狼菪