翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

俗語之種. [6] - 翻刻

俗語之種. [6] - ページ 11

ページ: 11

翻刻

宝永四年善光寺御堂再建の後残りし 所の材木をもつて棟梁なりし木村万兵衛と 言もの《割書:善光寺御堂再建之|棟梁伊勢国白子之住人也》心を砕て珍寄 妙業【案?】なる所の薬師堂を造立す四方に聞え てぶらん堂と言毎年四月八日を祭りて 遠近の諸人群衆す 岩上に立る処のツカ木一本を元として次第に組上 たる御堂なれは人多くありて四方に軽重 なき時は必不動動きても亦数年来の今に 至りて狂ひ損ふ事なし世に珍らしき 御堂なりけるを大地震発して土砂磐石 と共に抜崩れて数十丈の岩間なる長原道を 閉塞きぬ惜むへし〳〵おもふにこの御堂 再建の工匠あるへからすしかるをこれなる 山の辺り地中いかんが狂ひけるや半丁 はかりの間に地中より火を吹出す一ト処には