翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

俗語之種. [6] - 翻刻

俗語之種. [6] - ページ 12

ページ: 12

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居風呂桶を置て吹出す火をもつて湯を沸し 一ト処には鍋薬罐抔釣かけて物煮る事を なす尚二か所には唯何となく六七尺の 間にほふ?〳〵と燃立たり其大いなるは その侭に湯も忽ち熱青葉も即座に しほるゝところをもつて知るへし人 いひて新地獄といふ見物の人〻引も きらす爰に群衆する事 追日猶増れり 因ておのが家内小児なとも行て見度 事を言合けり爰に可笑は地獄に 行度しといふ也地獄にゆきたしとは 口合の悪けれ外になどか言はもある へしといひとも亦しても〳〵も地獄に行 度しとそいひける途中に出て人に問ふ われら衆生は地獄に行く者にさふらふ 道踏迷ひ難義せりをしへ給へといふ答て曰 此先に川あり行先に巌石抜崩れて さもおそろしけなる山あり是を越えて行に 一ツの家あり其前を通りていくへし しかる処に向ふより女子一人来れり道連れ