翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

俗語之種. [6] - 翻刻

俗語之種. [6] - ページ 13

ページ: 13

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なりし小児と言争ひやしたりけん泣顔してそ ありける是なん泣〳〵ひとりゆくと答へよなと いふへき歟鶴沢の橋を渡るとて  六道を二ツにわれは三途川    一途にねがふ後生安楽 折しも藤の花の見事なりけれは  松か枝に葉をのす首の長けれは    うへ鶴沢の藤浪の花 抜崩れし嶮岨なるは所謂針の山にも ひとしければ  焼薬鑵あたまのねがひ今そたる    この世からなる針の山みち 浅川の流れに渕ありけれは  欲【歎?】ならは浅瀬〳〵と渡るへし    深き迷ひは後悔の渕  ひとつ 家の前には折しも此家の内義と おほしく谷川の流れに小児の衣を洗ひてそ ありける其さま山家育ちの髪をも結す ありけれは今にもかのうばにわれら か衣も取らるへしなといへあひけり