翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

俗語之種. [6] - 翻刻

俗語之種. [6] - ページ 15

ページ: 15

翻刻

 地の大に震ふ事を考ふるの伝 爰に水内郡山中梅木村の分村に城の越といふ 処あり民の竃戸讒に四五軒あり此辺 なる山のあはひに深き沢あり其低き事 一丈有余にしてそこに四方九尺はかりなる 大石あり然るを廿四日の夜大地震発して 此石動き出し高き城の越に登りて 彼の民屋なる廻門を打破り表にまろひ出 前なる処の少しく小高き麦畑に至りて 爰に止まる然れとも家族一人たにも 怪我ある事なし抑〳〵一丈有余低き 沢の中より動き出し 高き麦畑に登りし怖しさよ 夫には引替て怪我無事社【こそ】 不思義なれ是全神仏 扶護なるへしとて 止まる所に七五三引張 りて尊敬するとかや  豊田酒店の貧主釃の喜源しるす