翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

俗語之種. [6] - 翻刻

俗語之種. [6] - ページ 27

ページ: 27

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脳乱する事下賎の身の常なれは斯はでやか なるをもつて人民の耳目を驚かしめ人情盛 んにして心能立働く時は必疲るゝ事も薄く 御普請成就に至りしうへは上下安穂【「穏」の誤字?】なる 事を被為 思召るゝゆゑ斯社【こそ】と愚昧のわれ〳〵迄も 聞伝ふる事のありかたく数千の人歩へ日〳〵 御焚出しを御賄ひなし下し置れ御手充の 広太なりけるとかや然るを四月十三日七ツ時 頃洪水大山の崩るゝか如く押出可恪?【つつしむ】 暫時に此堤打破れ其外数ヶ所切れ破れ 川中嶋満面の洪水とはなりぬ 前にも記せし如く川中辺を始め川辺に連なる村〻 其数多しといへとも今にも水の押来りなん事を恐れて 家に有もの壱人もなく御用にて往来し又は村〻ゟ 御訴等の事にて往還する人の外通路も一切絶たり いつれの家を覗て見ても其形壱人もある事なけれは 往還ふ人〻は白昼といへとも物すごく水災を案事 煩ひ足に任せて欠歩行けるとなん然るに急災除 けの御普請場所あまたなりけれは村〻に人歩を被 仰付るゝといへとも飯焚汁煮処もあらされは