翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

俗語之種. [6] - 翻刻

俗語之種. [6] - ページ 26

ページ: 26

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銚子の口の如し大山にはあらねとも左右山〻 連なり川幅尤せまし此処に至りて北は 小市村久保寺村善光寺に見通し南は小松原村 岡田村より次第〳〵に広く見通し東は川中嶋 松代 川東 川北一面平地なり銚子口に至りて 水勢ばつと開く時は大難の尤痛眼前たり 爰に防き助んかために  御 家老   御 出陣ありて急難除け土堤御普請 ある是則乱国に城廓を築に等しく今にも 水の押来たらんかと幾千万の敵を防に似たりと いふもおろかなり小松原太神宮《割書:太田大明神トモ崇メ|棟札慶長年間ト言》 の辺りに假屋を補理【しつら】ひ幕うち廻し紅白の 吹抜風に霏?き金紋猩々緋の馬印あ たりを輝かし鑓三ツ道具を餝並へ鉦 大皷をもつて人歩を操出しまたは 休息を触らるる事厳重なりといへとも権を以て 下賎をあなとり威をもつて人歩を苦め給ふ あらす掛る大災を身に受け親族変死も多き がうへに幾千万騎の大敵に向ふか如く大難を 眼前に引受人力衰ふる時は必狼狽必心魂を