翻刻
川田村《割書:御出張御役人ニは|》八幡原《割書:御出張御役人ニは|》小松原《割書:御出張御役人ニは|》
此三ヶ所に 御救御焚出しの仮会所
俄に出来幕打張鑓三ツ道具を立並へ大釜数多
居へ並へ幼少老衰の無差別壱人ニ付三ツ宛大握り
飯をそ被下置日〻三度宛にして三ヶ所の
御焚出し白米の俵数積る事
なりけるとかや莫太の御救冥加至極
難有後にも猶 御仁恵の程尊敬すへし
爰に亦善光寺は別して大災のよし被為
聞召斯大災の中といへとも翌五日の朝四ツ時頃
御役人 御出張あり松代 御領分にして
善光寺近隣なる所の村〻へ被 仰付当年
御収納物の義此節善光寺へ差出すへき旨
被 仰付是をもつてまづ当座の御救御手
充なし下し置るゝ事御意配らせられ給はる
事社冥加至極難有事ともなりけれ尚其年
の秋頃より御拝借金善光寺よりの御願に
よりて御許容あり市町の家〻願出る
者共へは御貸附金をそ成し給ひける
御領分村〻多しといへとも地水火の三災を