翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

俗語之種. [6] - 翻刻

俗語之種. [6] - ページ 33

ページ: 33

翻刻

飛はし仰天するのみなりとかや理りなるへし 此時の鳴動四五里の間に響き渡りし事 是眼前たり爰におゐて被 仰付るゝ所の御相図 辺りに響き雲をつらぬきて大空にはつと 開く此時 御主君の一大事を存る旨の 御家臣  御立退の  御用意言上す暫時 忽然としておわしまし 御意ありけるは領分の百姓町人は如何し たるそと  御尋ありけるとそ並居る 御家臣の方〻頭を地に下けて 御 人徳を奉仰しとそ実に下賎の者 ともふ【に?】おゐておや後世に及ふとも 君父の恩沢を亡失せは必 天道の責あらん            おそるへし 爰に賢く勇と仁懇【慈?】を兼たるは高井郡 六川よりの御出張也 《割書:越後国椎谷之御領主|堀出雲守様六川者是則出張》 《割書:陣屋ニシテ時也|御代官寺嶋善兵衛》 二十四日の夜大災発し犀川の 大河を止むる事安否もいまたさたかなら さる処に廿五日の朝はやくも問御所村に出張有て