翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

麗斎叢書. 20 - 翻刻

麗斎叢書. 20 - ページ 26

ページ: 26

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 其上ニて他に有用の事あらハ試用べし  抑本邦弓を武器の最上となし次に  剱鉾等の兵器を重んせん事を人々知れる  處也然るに弓ハ的前の吟味斗剱鎗も形  の花美を称し何れも華法を崇ひ我  國の武術実用へも全からず我国ニ而一度も  試ミ用し事なき剱付筒を持狐に化されたる  様をなし実用なりと思へるハ何等の  盲昧そや弓も當世の射法を革ため貫  革を第一となし鎗刀も長短軽重の  度を極め試合の達者を専らとなし柔  相撲を以て身躰を堅剛ニなし御狩山  猟にて手足を損し馬も牧士の風に  達者斗を心掛ケ銃砲も是迄用来りし  法を丹練なし餘力あらハ西洋新製の  器をも用ひなば本末兼備るとも云へき也  自国の実用全からず夷賊の真似ニ心  術を奪ハる狐狸に魅せられしと同様也 一去丑年亜米利加船浦賀江乗入し節打 拂ハさるハ遺憾也去なから其頃浦賀御番 所には六貫目玉の筒二挺同玉も五ツ六ツ 合薬も少し斗有しと也其上押送り船 ニ艘ならでハ是なしと云成程打破る事 ならさるも尤也扠其後横濱ニて應接の時 し組て突殺さゝる事実に千載の遺 憾也其策をもなさんと云し人も有と聞