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無分別にて能事也と思へる愚人も有べし
愚にあらされハ必奸賊也外夷ハ銃隊ニ用る
兵は玉数二万餘打放し力量も衆に勝れたる
者を精選して戦士ニ育る由也當今形斗
の西洋流の臆病武士何程集るとも国家の
御警衛には成へからず是も彼か法術にて
一度心を狐惑する時ハ終身迷覚さる也邪宗
門とて別段の奇術有ニ非す万一夷賊と争
戦ニ相成共勝敗ハ兵の常なれは我敗する事
有は西洋流をなす者敵の勇を称し味方の
軍心を乱す者あらん大乱ニ及ひなハ彼か手
引をなし我ニ叛く徒有ましとは云難し
此言不可違余今追々老境ニ至れり後年思ひ
當るへし當路の大臣早く活眼を開き後患
有ん事を見抜西夷の妖教を禁し
皇国の神武を主張し
天照太神 東照大権現の御遺訓ニ従ひ
給ハん事を訴願す人誰か死せさる道を守り
國事ニ死す豈快事ならずや夷狄の媿態を
学ひ拙策狼狽し同く死て祖先を戮
辱す何の面目か祖宗ニ地下に見へんや此段
を書せんとする慷慨嘆嘆筆するに堪
さるなり
実用を専ニなし虚飾を禁せらるゝの令
下れり至當の事と云へし然共凡て
事には本末あり自国の実用を尽して