翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

麗斎叢書. 20 - 翻刻

麗斎叢書. 20 - ページ 25

ページ: 25

翻刻

無分別にて能事也と思へる愚人も有べし 愚にあらされハ必奸賊也外夷ハ銃隊ニ用る 兵は玉数二万餘打放し力量も衆に勝れたる 者を精選して戦士ニ育る由也當今形斗 の西洋流の臆病武士何程集るとも国家の 御警衛には成へからず是も彼か法術にて 一度心を狐惑する時ハ終身迷覚さる也邪宗 門とて別段の奇術有ニ非す万一夷賊と争 戦ニ相成共勝敗ハ兵の常なれは我敗する事 有は西洋流をなす者敵の勇を称し味方の 軍心を乱す者あらん大乱ニ及ひなハ彼か手 引をなし我ニ叛く徒有ましとは云難し 此言不可違余今追々老境ニ至れり後年思ひ 當るへし當路の大臣早く活眼を開き後患 有ん事を見抜西夷の妖教を禁し 皇国の神武を主張し 天照太神 東照大権現の御遺訓ニ従ひ 給ハん事を訴願す人誰か死せさる道を守り 國事ニ死す豈快事ならずや夷狄の媿態を 学ひ拙策狼狽し同く死て祖先を戮 辱す何の面目か祖宗ニ地下に見へんや此段 を書せんとする慷慨嘆嘆筆するに堪 さるなり  実用を専ニなし虚飾を禁せらるゝの令  下れり至當の事と云へし然共凡て  事には本末あり自国の実用を尽して