翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

麗斎叢書. 20 - 翻刻

麗斎叢書. 20 - ページ 28

ページ: 28

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命し洋学をなさしむべし彼か国風 を知り我益となすへし然るに大学の素 読も出来ず刀の柄の持方もしらぬ人々西洋 の書を讀宇宙の間に是程尊き教ハなし と思ふ也中には武術は痛し学問は猶更 六ケ敷て出来す西洋流ハ骨折れす知れる人 稀なれは是にて己か拙劣を掩ふの道具 となす者往々是あり洋学は儒官の内ニ而 学はせミたりに横文字の書を所持する 事を禁し西洋法を軍事に用るべか らすと云令下りなば天災も消滅し 年々豊熟して 御代萬々世天地と共に無彊なるへし 一諸国寺院の梵鐘を大砲ニ鑄換る事時務 を知れる良策に似たれとも甚敷大害あり 京都より何ケ度仰越るゝとも御辞退有度 事ならずや只今始りたる事にもあらざる 夷國の防禦に大砲不足を云事 征夷大将軍の乍恐御恥なり其上大砲の数 斗多くとも用度を省き麁末の造法に ては発砲の時破烈すへし大砲の数多か らすとも鑄造精密ニて練熟の士を用ひて 打放させん事を要とす数萬の大砲有ても 製法も堅牢ならず不練之兵卒蝟集して 火薬を取扱ひ一旦過失あらハ我軍士を 損すへし且又寺院の鐘古物を除候共何れも 人民の力を合せて造出せし物なれハ万民の