翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

麗斎叢書. 20 - 翻刻

麗斎叢書. 20 - ページ 42

ページ: 42

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方を欺き 幕府を讒し候折柄同八月木屋町 の旅亭ニ而病死いたし候其者之所持致居之品々之中ニ 自筆の手帳有之筆記致し候者多く江戸表出立 之砌逆徒と申合之約条之留記ニして其中にも 神奈川条約之事実者掃部頭殿不承知之処堀田 備中守殿松平伊賀守殿両人岩瀬肥後守井上信濃守を 遣し調印為致候へ共京都江者掃部頭殿久世大和守殿之 心ニ而調印いたし候と可申上事と申ケ条も有之其外 暴悪之所業を巧候ケ条斗多く相見候此手帳を御覧 候而より三条前内府殿始彼者ニ欺かれ候事を竊ニ 被成御後悔其後者奸謀之御評席ニ而も左右之 大臣方を御諫被成候事度々有之鵜飼父子か書 状中にも三条前内府殿ニ者近頃正理而已被申立 非常之方ニ者入込不被申右府公も内間ゟ被倒候事も 可有之と御心配被為在候由有之候其手帳幷鵜飼父子 が書状者今も其儘御役方之手ニ有之候扠三条前 内府殿ニ者是非を悔粗御改心之思召ニ者被為在候得共 同年八月八日正直にも無之 勅諚を出され剰 其 勅諚を幸吉如き軽きものニ御渡し竊に 水戸家江御届候連判ニ加り候事 天朝之御大則を破り御法を犯し候罪状難遁迚終ニ 入道被成鷹司殿父子近衛殿被成入道ニ而此一条 ニ付而也惣而奸賊共正路之論をば非常之妨と者 是を悪ミ己か悪謀之徒をバ忠直節義なとヽ 口には唱候へ共自ら欺候偽言者飽迄承知之上之 事ニ可有之候得者其異心推て知るべき事ニ候 抑外夷浦賀江入津以来午年三月迄阿部伊勢 守殿掘田備中守殿執政七八ケ年之間執政方之御所 置者存不申候へ共其節外国方之掛御役人方ニ者岩瀬 肥後守永井玄番頭等専ら外夷と実ニ親睦被致候 方ニ有之事者世間にも能知る処ニ候然るに逆徒 此人々之外夷親睦の事をば仮にも不唱却而 己が内間之謀反をしたるニあらすや然者今御役