翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

麗斎叢書. 20 - 翻刻

麗斎叢書. 20 - ページ 55

ページ: 55

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おもひ〳〵に数の行末迄も便りなくアノ人聲 のおそろしき御前様訳を御存じかへと云に 蛤ふり返り此海へあの様な山を築たのハ 大変じやどふ云訳と思内此間岳【おか】を住 居せし小雀か仲間へ飛入して岳の様子 を聞て海を埋るは御臺場とて去年 の夏ハ異国から船の来るので御要害 御大名の大騒で御金が入ると云手前ハ 今迄いつくに居たと聞たれハ私ハ暫く 勧学殿の簾に住居いたし御影ニて 聞覚たる蒙求や史記に左傳其外も 読書ハ大概覚込て夫から上野浅草 山の御堂に堀の内の祖師か八戒 八葉の妙法蓮華経の題目をも聞覚 たることありまた神道をも心掛神田 山王芝神明其外社内拝殿の住居 に飽て御座敷御家形の御座敷御縁 の先へもひよろり〳〵と御長屋迄も飛 めぐり市中残らず裏表住居の商人 は欲の引ぱるつらの皮諸色を高く 金銀の借貸までも不実意を見るも 中〳〵氣の毒故広野へ行ハ流行の