翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

麗斎叢書. 20 - 翻刻

麗斎叢書. 20 - ページ 56

ページ: 56

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西洋流の砲術大筒の音人こへに廣ひ 世界にちいさひ身の過き処さへなき故に 姿をかへて海中へ飛込んて見れば 爰も俄ニ埋られたる有為転変の有 さまを聞に付ても御臺場の模様を 誰ぞに聞たいと厳重なる事に岩の 螺の貝か居るを見付て猿頬こえを かけコヽワ螺さんどふじや我等は居所を 埋られて爰までよろ〳〵迯て来た 螺貝夫りやとふした事であろふ猿頬 どふしたとはなさけなひ御存ないかへ ソレ唄にもやもめの烏の月影にうかれ 来る身のかなしさは今ハ我身に引替て 甲斐なき此からだねぐらに迷ふて居る わいのふ蜊猿頬時に螺さん品川の海を 埋めますハ何事で御座り升螺貝アノ海 を埋るは御臺場とて去年の異国船 か浦賀の港内へ俄ニ乗込て夫から 始て御要害の御臺場去年六月は 陸の方の大騒てまた今年ハ異船の 来るのさ夫て此御臺場を作りしは 深ひ御計策でも有かしらん我等には