翻刻
其故者能可守して是を攻め能攻むべく
して守之候者兵家之常典鎖すこと
能はされば開くべからず不能開ハ鎖す
へからず 御国躰不相立彼か凌辱
軽悔を請候而者鎖も真の鎖ニあらず開も
真の開ニ無之然れハ開鎖之實者
御国躰之上ニ有之べし
御国躰相立候得者開鎖和戦者時之宜ニ
随ひ守株膠柱之儀者全く有之間敷
然ニ又 御国躰被相立候基本と申候得者
大論大義を明ニし天下之議論純一
人心和協之御所置ニ有之哉右物議
紛々相起候本意を熟考仕候而も
公武之御間純然御合躰ニ而
御国躰相立候外有之間敷種ゝ之雑説
御手煩をも差起候者其未聊ニ可有御座候
に付其源を塞き其流を治被成候て
御鎮定強て御手間被為取候義ハ有之
間敷候往昔草昧之世と違ひ當
御治世以来厚御世話を以文教大ニ開け