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三浦屋とか云にはふたヽひ震ひいてん
事のミおもひくして燒出る事はかさりし
にや穴蔵てふものゝ中にひそミ居家の
内なこりなく蒸ころされたり姿海老屋とか
いへるは主しひとりのこしてミな死失岡本
とかいへるは主をはしめ遊ひめまて四十人
あまりやけうせぬおのれも角町といへる街
の家主金右衛門と云ものと同しちまたの
安次郎といへるものと元学の師をともに
してけれハ四日の日そかかりにやとりせし
大音寺前とかいへる処を訪たりしに金右衛門ハ
ひとりのまな娘をうしなひ安次郎ハ母弟を
はしめとして抱置たりし遊女八人まてうし
なひしとなん此廓より
公けへは六百三十人の外ハ死失せしもの
ありしとなと訴奉つれと三日のあしたゟ
七日の夕まて葬ふとてものせし屍ハ今
この里の寺ひと所にて千二百人あまり
ありしときけハ街にてこの里の死失
たるもの六千人にあまりけるしなと傳るも
誠ならんかし金右衛門安次郎なと訪たる折
しも帰路にこのさとよきりしか得ならぬ
臭の鼻を襲て堪へくもあらさりしに
やけたる屍をこもむしろに包五六十人も