翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

麗斎叢書. 20 - 翻刻

麗斎叢書. 20 - ページ 72

ページ: 72

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 三浦屋とか云にはふたヽひ震ひいてん  事のミおもひくして燒出る事はかさりし  にや穴蔵てふものゝ中にひそミ居家の  内なこりなく蒸ころされたり姿海老屋とか  いへるは主しひとりのこしてミな死失岡本  とかいへるは主をはしめ遊ひめまて四十人  あまりやけうせぬおのれも角町といへる街  の家主金右衛門と云ものと同しちまたの  安次郎といへるものと元学の師をともに  してけれハ四日の日そかかりにやとりせし  大音寺前とかいへる処を訪たりしに金右衛門ハ  ひとりのまな娘をうしなひ安次郎ハ母弟を  はしめとして抱置たりし遊女八人まてうし  なひしとなん此廓より  公けへは六百三十人の外ハ死失せしもの  ありしとなと訴奉つれと三日のあしたゟ  七日の夕まて葬ふとてものせし屍ハ今  この里の寺ひと所にて千二百人あまり  ありしときけハ街にてこの里の死失  たるもの六千人にあまりけるしなと傳るも  誠ならんかし金右衛門安次郎なと訪たる折  しも帰路にこのさとよきりしか得ならぬ  臭の鼻を襲て堪へくもあらさりしに  やけたる屍をこもむしろに包五六十人も