翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

麗斎叢書. 20 - 翻刻

麗斎叢書. 20 - ページ 74

ページ: 74

翻刻

坂下明神下仲町谷中くつれたる家居も なく坂下より二まち三まち茅町より切通し 廣小路より裏御徒丁長者町 御成道の邊りまておなしさまに焰となり 石川井上大関黒田小笠原堀内藤なとの 国つ守燒されハ崩る  堀の御家にてハしにらせたるもの百人に  あまりて奥かたも湯嶋天神のうらさかに  かヽり本郷へ退玉ハんとせしか石段くつれ  のほりかたかりしほとに取てかへし神田  明神の前まてのかれ玉ひしか駕籠の  中にて俄に失玉ひしと其邊に住居する  吉五郎といふものかたりて其後庄内の  御内人黒川一郎と云もの其御内の人より  聞しとてかたりけるか其折しも奥方ハ  ミこもりて八月になんなり玉ひしよし  あハれにもまたいたハしけれ 根津下谷より西のかた本郷にてハ加賀の 御家のミすこしハくつれつれとまるては けしくもあらさりしにや大塚の西なる鬼子 母神のほとりのミ三丁四丁やけうせ壊たる 家居いと少なし小石川水戸の御家に のミしにうせたるもの百三十人あまりにて 御家の北なる小笠原とかいへるは君も内君も