翻刻
【右丁】
一/東向(ひかしむき)の馬屋(むまや)馬のたらいをはしかにならぬうち
当(とう)人ゑかむせればはしかのがるゝ也又してもごく
かるくする奇妙(きめう)のまじないなり
痲疹妙薬伝法(はしかみようやくでんぽう)
一名/升麻葛根湯(せうまかつこんとう)
一/葛根(かつこん)《割書:三匁》一/升麻(せうま)《割書:二匁》一/芍薬(しやくやく)《割書:二匁》一/甘草(かんそう)《割書:二匁》
右四/味(み)調合(てうこう)して生姜(せうが)水壱ぱい半入壱ぱいに
せんじ用ゆ席病(せきひよう)に手足ひへる時(とき)は桂枝(けいし)《割書:壱匁|五分》
入て腹(ふく)すべし
【左丁】
はしかせぬ名法
一/子供(こども)のこしゑ守袋(まもりふくろ)同様(とうよう)に赤(あか)き
絹(きぬ)にてくゝりさるをこしらへさげ
さすればかならずはしか
のがれるたといやむとも
おもきわかるくかろきわ
のかれるなり
一/麦(むぎ)の穂(ほ)のあるのを
とりてせんじきようずい
をつかわせれば極(ごく)く軽(かろ)るく成なり