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やくでもねり薬(やく)でも此方にかまひなし御分(ごぶん)外
の馬借(ばしやく)に申されよいかに馬士またふ。やみを。ゆるから
はぶり。がれん。【やみを、からここまで意味不明につき添削を強く希望】などがおよはぬ事うぢ〳〵せずと其
馬引てわれをのせよ狐(きつね)を馬に乗せたるやうにき
よろ〳〵する侍(さむらひ)を引ずりおろせと白眼(にらみ)つけ傍若(ぼうじやく)無(ぶ)
人(じん)にのゝしるにぞ佐の右衛門扨々 理不尽(りふじん)なる山ぶ殿
御 法楽(ほうらく)でおし乗せんとは三宝(さんぼう)荒神(かうじん)馬頭観音(ばとうくはんをん)
ならしらず弓矢神(ゆみやかみ)はうけ給はず我等(われら)かかりたる馬
なれは心 任(まか)せに乗行なり馬士来れと乗出すを
山伏 端綱(はつな)を取て引とめ此 街道(かいどう)にて我をしらぬ
ものやあるべき所望(しよもう)しかけたる事叶(かな)はては後日(ごにち)の
為にならぬ也おりずはおのれ目にもの見せて引おろ
さんいかに〳〵とせめかくる佐の右衛門もいひかゝり侍の
下 馬(ば)は事による世話(せわ)をかゝずと外の馬かりてのら
れよ最前(さいぜん)より申通りに候へはそこをはなせと馬のし
りうたれて馬はあゆみ出す山伏いよ〳〵じや〳〵と
ふみ侍(さむらひ)でも弔(とむ)らひても我が法力には及(およ)ふまじ
いで〳〵寝言(ねごと)の目を覚(さま)させん此法力をよく見よと
持たる珠数(じゆず)その間五尺斗がほど中をめぐりてしばし
がほどあなたこなたと行もどるさまあやしくも