翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

怪談御伽童 5巻. [2] - 翻刻

怪談御伽童 5巻. [2] - ページ 27

ページ: 27

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又おそろしけれ佐の右衛門うちわらひ正法に奇特(きどく)なし 汝(なんじ)が邪(じや)法わが正法をもつて正(たゝ)さんに汝(なんじ)が法力いかで 及?べきかと抜手(ぬくて)も見せず山伏の首(くび)討落(うちおと)せは死(し) 骸(がい)はたふれず首は佐の右衛門を白眼(にらみ)歯(は)ぎしみし しばしくるめくその有様おそろしといわんかた なし馬士(まご)は是(これ)を見て色 青(あを)ざめてわな〳〵ふるふ さのへもんは死骸(しがひ)をけたふし馬士来れとのりゆく にぞ馬子はひさふるひてあゆみうぇすさのへもん云 やう汝(なんじ)おそるゝ事なかれ我人をあやめんとおもふ 心にあらねとも見 聞(きく)通りの過言(くわごん)無法なる奴(やつ)故(ゆへ)に 止事(やむこと)を得(ゑ)ず手にかけしなり少も汝(なんじ)が害(がい)とはなるべ からす若(もし)後難(こうなん)もあらば汝が聞(きゝ)し通りつぶさに 申ひらくべしわれは何某殿(なにがしとのゝ)の御内 山香(やまか)佐の右衛門 といふものなり汝が身(み)に此 難義(なんぎ)かゝる事はあるまし といへは馬士大きにおとろ何 様(さま)の御 家士(かし)とやかく とも夢々(ゆめ〳〵)存知(そんじ)申さで無礼(ふれい)の段 幾重(いくゑ)とも御めん 下さるべし私は御 領分(りやうぶん)の土民(とみん)にて候 最初(さいし)【ルビ:さいしよ?】の義を約(やく) しながらあの山伏をのせんと申せし事は山伏我?を まねきことの外 道(みち)につかれたりあの侍(さむらひ)に断(ことはり)を乗?に 駄(だ)ちんは汝が心に 任(まか)せんとく〳〵頼(たの)むなりとし給て