東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 2

古今相撲大全 - 翻刻

古今相撲大全 - ページ 16

ページ: 16

翻刻

今(いま)相撲道に入ものは。かならず尊祭なり。又出雲国大社の末社 にもこれを祭れり。又此宿祢の末孫とて。いま今肥後国に現(げん) 在(ざい)して。相撲行事を為(な)す。猶下巻に見へたり   相撲節会(すまふせちゑ)《割書:并》 部領使時候(ことりづかいひのじこう) 往古(わうご)禁裏(きんり)相撲節会(すまふのせちゑ)は。毎年二三月の比。大将以下 陣座(ぢんのざ)に おゐて。部領使(ことりづかひ)の事を定らる。関白(くわんばく)。大将(だいしやう)。随身(ずいじん)。陣官(ぢんくわん)。賭弓(のりゆみ)矢(や) 数(かず)の者等使として。諸国(しよこく)七道に遣(つかは)さる。人皇四十五代 聖武天皇(せうむてんわう) 御宇(ぎよう)。神亀三年七月廿八日。初て諸国の相撲人を召(め)す。是を 部領使(ことりづかひ)といふ。万葉集(まんようしう)および。詞林採葉(しりんさいよう)等に出たり。ことり 使の別をおしみけるを見て                     大伴家持 《割書:万葉集》  ますら男かゆき取おいて出て行は別をおしみなげきけんつま                     女房 《割書:年中行事歌合》  かたわきてことり使のいそぎしはけふの抜手のためと成けり これらを証(しやう)とすべし。六月廿日 限(かぎり)に。諸国の相撲(すまひ)人を召の ぼせ給ひ。七月十六七日の間に。召仰(めしおらせ)といへることありて。近衛(こんゑ) 府(ふ)へ仰渡され。大将下知し給ふ。上卿陣(しやうけいぢん)に仰す。此日相撲 召合(めしあはせ) をきこし召べきよし。上卿 外座(げざ)につき。官人(くわんにん)におほせて膝突(ひざつき)を 敷しめ。外記(げき)をせしめ。次将を召す。左右の次将ともに膝突