東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 2

古今相撲大全 - 翻刻

古今相撲大全 - ページ 28

ページ: 28

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/位下(ゐのげ)。/左兵衛佐名虎(さひやうへのすけなとら)がむすめ。/紀静子(きのしつこ)なり。/惟仁(これひと)とまうすは御 母は。/太政大臣良房公(だいじやうだいじんよしふさこう)の御むすめ。/藤原(ふぢわら)の/明子(あきこ)なり《割書:後に/染殿(そめどの)|の/妃(きさき)と云》一の 宮の御ことは。紀名虎とりたて奉らんとて。/帝運(ていうん)のしかる べきことにて。第一の皇子にうまれさせおはしませり。御 位は此きみにこそと。しきりに/内奏(ないそう)まうしけり。四の宮の御 ことは。良房公とりたて奉るとて。一宮は/落胤腹(らくいんばら)名虎が 娘うみまいらせたり。四の宮は/執柄家(しつへいけ)のむすめ/妃(きさき)たちの/皇子(わうじ) なり。/子細(しさい)にやおよばせ給ふべきと/内奏(ないそう)せられけり。此ことま ことに/難題(なんだい)にて/公卿(くぎやう)せんぎあり。/勝負(しやうぶ)について。御位を決 めらるべしとて。はじめには/八幡(やはた)にて/臨時(りんじ)の/祭(まつり)をなし。十 /番(ばん)の/競馬(けいば)あり。四/番(ばん)は一の宮につき。六番は四の宮につけり 此うへは/惟仁(これひと)御位につき給ふべかりしを。天皇なを御心あは ずおぼし召ければ。後には大内にして/相撲(すまふ)の/節会(せちゑ)をおこなはれ /勝負(しやうぶ)を/御覧(ごらん)有て御ゆづりあるべしとの儀なりければ。惟喬 の御方には/外祖(ぐはいそ)左兵衛佐名虎参りけり今年三十四ふとくたかく 七尺ばかりのおとこ。六十人がちからありし聞ゆ。惟仁の御方には /少将伴善雄(しやうしょうとものよしを)といふ/小男(こおとこ)。/行年(とし)二十一。なべてのちから人と聞ゆ れども。名虎に/敵対(てきたい)すべきものにあらずされ共。/果報(くはほう)