東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 2

古今相撲大全 - 翻刻

古今相撲大全 - ページ 27

ページ: 27

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がしたの/力人(ちからびと)なり。かれに向ひて/勝負(しやうぶ)をきはむるもの有ん やとのたまふ。ある公卿すゝみ出て出雲の国にいさめる人有。/野(の) /見宿祢(みすくね)とまうす。此/者(もの)を/召(めし)て蹶速とちからをくらべさせ 給へと/奏聞(そうもん)す。/帝倭直(みかどやまとのあたい)の/祖(とをつおや)。/長尾市(ながをち)をつかはして/野見宿祢(のものすくね) をよび給ふ。宿祢召にしたがふて都にのぼる。すなはち宿祢と 蹶速とすまふを取らせ給ふ。二人相向ひてたち。おの〳〵足を あけてふみければ。蹶速/脇骨(かたはらぼね)を/蹶(け)おられ。/腰(こし)をふみひし がれて。たちまちに/空(むな)しくなる。見分人宿祢が/強力(がうりき)をぞ /感(かん)じける。/天皇御感(みかどぎよかん)まし〳〵て/当麻蹶速(たへまのけはや)が/所領(しよれう)をこと〳〵 く野見宿祢にくだし給はり。これを/腰折田(こしおれだ)といふ。宿祢は都 にとゞまりつかへ奉ると。/日本(にほん)書記に見へたり。宿祢はすなは ち/管丞相(かんしやう〴〵)の/御先祖(ごせんぞ)なり。      /紀名虎伴善雄(きのなとらとものよしを)と相撲の事 人皇五十五代/文徳(もんとく)天皇は。/皇子(みこ)あまたおはします。中に も/惟喬親王(これたかしんわう)。/惟仁親王(これひとしんわう)を。わきていつくしみまします。/惟喬(これたか) は第一の皇子。/惟仁(これひと)は第四の皇子なり。天皇いづれに御/位(くらゐ)を ゆづらせ給はんとも。おぼし召わかつかたなかりしうちに。/御嫡子(ごちやくし) なれば。惟喬へとぞ御心よせありける。惟喬と申は御母は従四