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らん。中にもたけひくき男の。かんふりうへのきぬ/他(ひと)よりは。よ
ろしきが。すぐれて通さじとのゝしりて。立ふさがること
つらにくし。いざ各もようしあつめて。明日かの所を通るべし
/定(さだめ)て大学の衆けふのやうにせいすべし。其時おとなふまゝに
けちらして通るべしとて相撲の中にすぐれて。ちから
つよく/足(あし)きゝてたかくいさめる/若(わか)ものをゑらびて。かの
せいする学士が/顔(かほ)をけられよといへば。此すまふ我等にまか
せ給へといひおのが家〳〵にそかへりける。かくてあくる日は/屈(くつ)
/強(つよ)のすまふあまたすぐりうちむれて。大学の東之門に
あゆみかゝり。大学の衆もかねて心得てや/居(い)けん。/前(まへ)
の日よりはおほく出て。とをさじとぞせいしける。其中にも
成村がいひし学士さきにすゝみ大路に立はたかり通さじ
とおもふけしきなり。成村さればよくおもひて。顔けよといひ
し相撲に。きつと目くばせすれば。かのすまふつよくよつて
はたとける。学士も心得たるものにや有けん。うつふきて/蹴(け)は
ずさせ相撲が/足(あし)のあがりたるをつかんで中にさしあげ。二
三だんばかり/投(なげ)ければ身くだけてたへ入たり。学士これをば
うちすてゝ。成村にはしりかゝる。成村かなはじと取てかへし