東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 2

古今相撲大全 - 翻刻

古今相撲大全 - ページ 47

ページ: 47

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ならぶものなかりけり。光遠にいもうとあり。みめことがらけはひ もよく。すがたたをやかなりしが。ちからは光遠を二人ばかり。あ はせたるほどにて。大きなる/鹿(しか)の/角(つの)を。ひざにあてゝ。ちいさき 木を折やうに折けり。あるとき人を/害(がい)したる男きたりて。 かのいもとを人/質(じち)にとりぬと。つげきたりけるに。光遠打 わらひて。我がいもとをば/薩摩(さつま)の氏長ばかりぞ/質(しち)には。と らめ。其外にはおぼへぬものをとて。すこしもさはがざりけ り。いもとはしちにとられながら。かの男が刀もつたる手をひ ひだりの手にてとゞめ。右の手にては。かたはらはらに矢の/箆(の)の。あら作 したるが二三十ばかりあるをとりて。手ずさみにゆびにて/板敷(いたしき) にあてて。にしなに/朽木(くちき)のやうにくだくるを見てぬす人おそ れて。女をはなちつゝ。/逸(いち)あしをいだしてにげさりけり 古今相撲大全巻の中本終