東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

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古今相撲大全 - 翻刻

古今相撲大全 - ページ 79

ページ: 79

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称(しやう)す。往古(わうご)朝庭(てうてい)にて。すまふ行はせ給ふ初より。水桶は左右 にあり。仕丁(じてう)是を司(つかさど)る。委は旧記に見えたり。勧進相撲に成り ては。早天(さうてん)より新敷(あたらしき)水桶(みづおけ)に。清浄(しやう〴〵)成る水を汲(く[み])入。左右に一つ宛 合て二桶。内土俵の中央に居置。上に幣帛(へいはく)を立。前に神酒(みき) 洗米(せんまい)を供(くう)じ。四本柱に注連縄(しめなは)を張(はり)。土俵入前に注連を取(とり)。二つ の水桶を左右《割書:今云|東西》に分。終日(しうじつ)すまふ取にあたふ。角力取/咽(ゐん) 中(ちう)を潤(うるほ)す。此事古より今に至るまで同様なり。今化粧水と いふ。又/化粧紙(けしやうがみ)の事。国史(こくし)及(およ)び已来の古記に見え侍らず。また いづれの御時にはじまりけるにや。化粧紙と号し。正面の四 本柱の左右の柱に釣置(つりおく)。すまふ取是をつかひ用ゆ。是は全(まつたく)勧 進に成りて後。初りしと推(すい)せらる。猶/後(のち)の考(かんがへ)をまつて筆 をさしおく    頭取家業(とうどりかげう) 頭取(とうどり)は往古(わうご)禁庭(きんてい)にて。相撲番(すまふつがひ)行(おこな)はせ給ふとき。相撲長(すまふおさ)と称(しやう) するもの是なり。初て勧進(くはんじん)に興行せし時より頭取(とうどり)と号(ごう) す。是はすまふ取中間にても。老分の職(しよく)にて老分といへども。 若かつ【りヵ】し時は。国々にて名を発(はつ)し。生得(しやうとく)力量(りきりやう)諸人に すぐれ 手取もまた至て上手と賞(しやう)せられ。心も正直(せいちよく)にて。餘人(よじん)の