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翻刻
【右丁】
春は 夏は 秋は 冬は
青 赤 白 黒
黄 黄 黄 黄
赤 白 黒 青
白 黒 青 赤
黒 青 赤 白
右は何れも祝言之時に用うる飾り様也衣桁に緒之掛様
あれども略す口伝
広蓋之事
広ふたはになひの蓋也になひの本名を唐櫃と云古は小袖
を入れ棒にてになひたるゆへ荷なひといふ也大内にて御
【左丁】
衣を入れるを御衣櫃といふ古はものこと簡易にして人に衣
類を給はる時にも其櫃之蓋にすゑて給る也下つかたにて
も他国へ使者に参る時は馬或は人足抔に衣櫃を持せ参り
其蓋に小袖などを積み出しけるなり後世に至りてこの蓋
ばかりを別に作り広蓋ととなへ用う故に恰好も自ら古の
櫃のふたとは大にかはれり
古はこの櫃には足なし鐶を左右の中央に付けこれに緒を
通しくゝり荷ふ当今は左之図の如く足を六本付るなり
今之挟箱は古の足なき唐櫃之形也挟箱之沿革は爰に記す
要なきゆへ略す
になひ及広蓋之略図