← 前のページ
ページ 1 / 2
次のページ →
翻刻
おそれなからなまづども一とうより
ぬらつきをもつて御こたへ申上たてまつり候
一わたくしどもぎはいちもんしんるいニいたるまでどろみづにすまゐつかまつり
せぜうのたとへによつでにかゝつたなまづやろうなどゝふいごのむかふづら
どうやうにとりあつかはれなまけものゝてほんといたされぬらくらとして
くらし候だんてんたうのみやうりをかへりみさるいたしかた
このぎはいかにもおそれいりたてまつり候しかるところ
さんぬる十月二日のよごふないきんさいにいたるまで
らんほういたしいへどざうどうしやをゆりつぶし候
きもわたくしどもなかまうちのしはざなりとごふしんを
かふむり候だんおどろきいりたてまつり候ニつき
いちもんのなまづれんをこと〴〵くとりしらべ候ところ
いつかうにおぼへこれなきよしなにとぞさつそく
かみ〴〵のごつうりきをもつてほか〳〵をごせんぎ
あそはされくだしおかれ候はゝありがたきしあはせニそんじ
たてまつり候ひつきやうわたくしども川うをのぎニ
ござ候へはいかほどてうめいつかまつり候ても
ぢのそこのすまゐあいなりがたくことにゑんま
大王のごりやうぶんにてほかにミるめかぐはなの
おんみつもござ候へばなまづう〳〵しくあばれ候はゞかま
うでのかしやくはもちろんにござ候ぬら〳〵かんがへ候ニこのたびの
ちんじはいんやうがつたいいたさずてんちふうふのいさかいよりことおこりせかいの
だうぐをうちこはしあたりきんじよにいたるまでゆりつぶし候ぎとさつしたてまつり候
みぎいんやうのふうふげんくわもといもふとうをあいたゞし候ところぐわんらいにようぼうのりんき
よりことおこり候ニつきよほどやきたてるいせうのわざはひもこれあり候かとそんじたてまつり候
かつわたくしども一もんはなまけものとめうもくをよばれねんぢうぬらつきおり候ゆへみきやうの御
うたがひもあい有り候ぎゆへいごはなまづくわづあいはたらきけつして
いたぶりゆすりとふのごふしんかふむらざるやふもふしきけ□ふうぞくを なまづ惣代
あいなをすべく候あいだしんこく一ゑんごついほうのぎはごゆうめん 下総国印旛沼
なしくだされ候やふひとへニねがひあげたてまつり候きんじやう 住人
さいはい のらくら
同魚