翻刻
【右頁 白紙】
【左頁】
一槪說
豐橋市は愛知懸の管内に屬し三河國の東南隅に位す東は本坂峠一帶
の山脈を以て渥美郡二川町と界し南は一面高師原の廣野を扣へ一面
柳生川を隔てゝ高師村大字福岡に接し西は直ちに牟呂吉田村に連り
北は豐川及朝倉川を隔てゝ寶飯郡下地町及八名郡下川村と相對す地
形東西に長く南北に短し此地古來東海道の驛路に沿ひ甞て今橋と稱
せしが後之を吉田と改め明治二年初めて之を豐橋と稱せり氣候溫暖
にして天災地變極めて少きも冬は槪して風多く夏は反て少し地質は
一部河岸に沿ひて沖積層あり頗る膏膄なるも其他の部分は多く古層
にして礫土多く高師原に接するの地は極めて磽瘠なり
二豊橋市沿革槪要
一