翻刻
【右丁】
一種 ひめあかね
ひめむくら
土茜草(とせんさう)《割書:清|俗》
山野に多し葉(は)は猪(し[ちヵ]よ)
殃々(わう〳〵)《割書:せうね|くさ》に似(に)て短(みしか)く
根又 赤色(あかいろ)甚(はなはた)細(ほそ)し
【左丁】
一種
特生(とくせい)にして蔓(つる)をなさゝる物(もの)あり深山(みやま)に生(せう)す一節に四葉 対生(たいせい)して円(まる)く深緑色(こきみとりいろ)高(たか)
さ一尺 余(よ)夏月(なつ)梢(こすへ)に穂(ほ)を生じ小白花を開く根は蔓生(つるたち)の物より肥たり救荒(きうくわう)
本草(ほんさう)に載(のす)る土茜草(とせんさう)の図(つ)は此一種にて八葉 対生(たいせい)する物なり常州 筑波(つくは)北条
辺(へん)紀州 淡嶋(あはしま)の路(みち)にありと云り