翻刻
【右丁】
通脱木(つうたつほく) はりぶき くまだら《割書:野州|日光》
加州白山 木曽(きそ)御岳(みたけ)和州(わしう)吉(よし)
野(の)に産(さん)す小木なり春月(はる)旧幹(ふるふ[みヵ]き)又
根(ね)よりも生(せう)す楤木(さうほく)《割書:たら|のき》の類(るい)なり
葉(は)は五七 尖(せん)あり形 剌楸(ししう)【注①】《割書:はり|きり》に似(に)て
葉茎(はくき)ともに剌(とけ)【注①】多(おほ)し穂(ほ)をなして小(せう)
白花 族生(そくせい)す木心に白瓤(しろきなかこ)あり灯(とう)
心に似(に)て大なり根(ね)蔓(つる)の如く処々(しよ〳〵)
苗(なへ)を生す蔵器(さうき)の説(せつ)に《振り仮名:生_二山側_一|さんそくにせうす》
葉(は)《振り仮名:似_二蓖麻_一|ひまににたり》其茎(そのくき)空(くう)心中《振り仮名:有_二白瓤_一|しろきなかこあり》
と云蘇頌は大葉《振り仮名:似_レ荷|かににたり》と云 時珍(しちん)
は《振り仮名:蔓_二生|まんせい》【注②】山中_一茎(くき)大者 囲(めくり)数寸(すゝん)と
云 是(これ)なり
【左丁】
【左下の図の右上】花
【注① 「剌」は「刺」の誤ヵ】
【注② 「蔓生」は「蔓-生」ヵ】