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都大り【内裏】にはとうぎん【当今】御のうましますさるにゟ御てんやく【御典薬】心を□くし【つくし】ほしやうんりやう【?】のやくしゆをへんし
くんしんさしの【君臣佐使の】はいざい【配剤】しよじのこうそうは【諸寺の高僧は】がぢごねん【加持護念】のおこないごまひほう【護摩秘法】のいのりをなさるれ共
さらにしるしはなかりけり然る所へやすなおや子の物すぐにきんり【禁裏】へ参り是はせつしうあべ
のやすなと申ものにて候扨是に候はあべのはるあきらと申てそれかしか子にて候此もの天もんし
りゑきれきに【、】じねん【自然】ちをさとりてうらかた【占方】を仕る其かみあへのなか丸かしそんたり然は
此頃みかとの御のふのよしを承はりおゝそれながら是をうらない奉らんとつつしんでそうもんす
時にくぎやうせんぎあつてあべのなか丸かしそんとあれは【、】けにさる事も有へしさあらはうら
ない奉れとて中のおちゑんまでめされけり時にはるあきらつつしんて申上るそも〳〵此
御のふといつは【言つは コマ14にも同様の例あり】きんてい【禁廷】うしとらの方よるのおとゝの【夜大殿の】はしら石ずへの下にへびとかわずとたゝかい
て其いかりほのふとなつて天にのぼる是によつて御のふ有此石ずへの下成へびとかわずを
ほりすて給はゝ御のふは何のしさいなく候はんと手に取やうにそうらないけるくぎやうせんぎあつ
て是はふしきの次第かなさあらは先其石ずへをほりかへせと木工のかみ【もくのかみ=木工頭】に仰付られやかてほら
せ給ひけるあんにたかはずへひとかわすをほり出し則是をすてけれはたちまち御なふ御
へいゆふまし〳〵けりかみ一ぢんゟげつけいうんかく【月卿雲客】かんだん【肝胆?】きもにめいし扨もめいよの次第やと《割書:ふし| 》おの〳〵
かんし給ひけるおくゟのせんしにはかくめいようふしんの物也とてしやうてんをゆるされ五ゐを給はりけ
り【、】おんやうのかみとぞ召れける殊にあべのゝ庄三百丁を親子のものに下され父子共に
都にちうしてきんりのみやつかへ有へし【、】ことに今日は三月のせいめいのせつなれはとてはるあ
きらのはるのぢをあらためあべのせいめいとめされてうすずみの御りんし【御綸旨】下るそ有がたきせい
めい親子てうたいして【頂戴して】こは有かたき次第とてやがて御前を立けるはゆゝしかりける次第也所へ天下の
はかせあしやだうまんさんたいす【。】くげ大臣御らんしていかにだうまん今日ふしきのこと有十三四成わら
はさんだいせしめみかどの御のふをうらない奉りたちまちごへいゆふ被成候と一々語らせ給へはたうまん
大におとろきしか【、】さらぬていにて扨其ものはいつくのたれと申上て候されはせつしうあへのはるあ
きらとなのり則かれが父あべの安なといふ物つれてさんだい致したりどうまん心に思ふやう扨は
せん年我か弟の悪右衛門を打たる敵よなきやつを色々尋ねしかいづくにかしのひつらん我身
のさまたげ【、】まして敵なれはいかで其まま置べきやと扨おの〳〵其わらがうらかた誠と思召すか
先あんしても【案じても】御らん候へ此たうまんかうらかたと申はもろこしにてもならびなきほうとう仙人のつたへ
天下に一人の物とよばれし某がさやうのあさ〳〵しきことにて御へいゆふ成べきをそんずましきや
あゝおろか成仰せ哉?とかしらをふつてそ申ける人々の給ふはいかに御ふん申されても御のふ其まゝへ
いゆふ成ましてへびかわず取出す是に過さるせうこ【証拠】なしと口をそろへて申さるだうまん聞
ていや御へいゆふと被成はまつてんやくのかみ心をつくされしよしのかうそうかぢごねんのおこない数
ならね共此だうまん此度におゐてはきよくたい【玉体】あやうく存【、】有とあらゆるしよてんのがんがへくふう
仕りいのりしゆへ御へいゆふ被成て候を【、】とくゟ【疾くより】存扨こそさんだい申たり又へびかわす有しはたれ
にても候へかの物共に心をかよはすかたあつてわさとおし入置たるにて候御へいゆふのよき折からに
□□□□□□□□□□□□□□□□一を取はあつはれくはほうの物にて候かやうに申せは何とやらんそねみ申に
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□すめし悪人に所領を給はりあまつさへ御りんし
【1行破れでほとんど読めず】…存かやうに